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学内研修

私が血液・腫瘍内科を選んだのは

私が血液・腫瘍内科を選んだのは次のような理由からです。学生の時基礎配属で御世話になった先生方の影響で私は血液・免疫系のmolecular biologyに非常に興味が涌いて、将来これについての研究に携わりたい、そして最も臨床に直結している科はないかと考えていました。その時血液・腫瘍内科は血液系を専門に研究・臨床共に力を入れて実績を積んでいるとの評判を聞いたため、実際に見学に行った所教授をはじめ各先生方の話を聞かせて頂き、自分の理想にかなり近いと感じ入局を決めました。


実際研修医を始めた所、それまで血液・腫瘍内科は一年間の研修後関連病院での研修というシステムでしたが、私達の年から病院研修のシステムが変わり、血液・腫瘍、循環・腎臓、消化器、老年・呼吸器・内分泌の四科臓器別ローテーションとなりました。一年目の研修という事で、どの科もそれぞれ大変で苦労した思い出がありますが、中でも入局した血液・腫瘍内科での研修が最初にローテーションをした事もあり一番記憶に残っています。血液では、抗癌剤、抗生剤の使い方や輸液・輸血についてかなりの勉強ができたため、その後の内科ローテーションにおいてもかなりの良い経験になりました。


内科医を考えている学生のみなさん、現在私は関連病院で研修をしていますが、大学病院での研修がかなり役に立っているので、研修医となった暁には苦しんでそして楽しんで充実した生活を送れるように頑張って下さい。


研修医時代を振り返って

私たちの学年から内科ローテーションが始まりました。3ヶ月ごとに4個の診療科をローテーションするシステムで、阪大病院にて始めての試みであり、細かな点はその後変更されておりますが、参考までに書かせていただきます。


6月より内分泌・老年科のローテーションが始まりました。内分泌科のほうは第二内科の内分泌グループ預かりとなり、糖尿病を中心とし様々な内分泌疾患を受け持ちました(褐色細胞腫など)。大学病院としては入院数が多く週に2,3人の新入院があったと思います。現在はやってないようですが、毎日夕方にカルテ回診がありました。そこで患者の病歴・病態がきちんと把握できているか、それを正しく記載できているが、検査の意義・検査を行うに当たっての注意点がきちんと理解できているかをしつこいほどチェックされました。あまりの細かさに当時はややうっとおしく感じましたが今思えば、医師としての基本を学ぶ上で良かったのではないかと思いました。一方老年科はやや自由にやらして頂きました。高齢者が多く、病気を複数持っている患者、コンプライアンスの悪い患者が多く、やや面白さに欠けましたが、市中病院にはそのような患者のほうがむしろ多く、いかに対処すべきかの雰囲気がつかめた点でも良かったと思いました。


9月より血液・腫瘍内科のローテーションが始まりました。急性白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫の症例を中心に受け持たしていただきました。ローテーション中に血液疾患における基本的な考え方、治療の仕方を勉強することができました。また同じ疾患でもその重傷度、ステージによって治療法がまったく異なることが分かりこの3ヶ月の間にすべてを理解する事は到底無理だったと思います(今でも何も分かっておりませんが---)。ただし受け持ち患者数も6人程度で丁度良く勉強する時間・骨髄標本を見る時間も与えられ、一番能率よくまた興味深く勉強できた期間ではなかったかと思います。


12月より循環・腎・免疫内科ローテーションが始まりました。一度に3個の診療科のローテーションとなり回診・カンファレンスに追われやや研修とは違う面でしんどかったような気がします。ただ分野の異なる種々の疾患を受け持つことができて興味深い3ヶ月であったと思います。


最後の3ヶ月間は消火器内科をローテーションしました。消化管・肝疾患を数多く受け持ちました。このクールの特徴は検査・処置が多く(CF・ポリペク・血管造影・ERCP・EIS・EVL・血漿交換など)その準備・指示を全部研修医がせねばならずその点で忙しかったと思います。これらの多くは市中病院ではparamedicalの仕事なのですが、検査の準備、流れを理解するうえでも一度くらい自分でしたのも良かったのではないかと思います。


以上のように思いつくままに1年間を振り返って研修医時代の感想を書いてみました。現在市民病院では雑多な疾患(わけのわからない疾患)を持つことが多く、ある分野をまとめて集中的に勉強するのは困難だと思います。その点で1年目で分野ごとにローテーションをできたのは良かったのではないかと思います。ただ残念なことは以前と比べて血液疾患の受け持ち数が減ったことです。現在市民病院にて勉強中です。(まだまだですが---)


最後に私は6年生の時に血液に興味があったので血液・腫瘍内科学教室に入局させていただきました。ただこれから入局する人は血液にこだわらずいろんなことに興味がある人が入局して頂ければうれしいと思います。


阪大病院での内科臨床研修を振り返って

私は平成13年に阪大血液・腫瘍内科に入局し、1年間、大学病院で内科の研修を受けました。進路の選択に迷っている方の参考になればと思いペンを執りました。


ご存知のように、阪大病院では内科は5つの病棟(血液、循環・腎、呼吸器・老年高血圧、代謝内分泌・免疫アレルギー、消化器)に分かれています。このうち4つを選択して各々3ヶ月ずつローテートすることになります。私は前4者を選びました。各病棟では5 "6人の患者さんの主治医となり、指導医とともに検査や治療の方針を考え、実行していきます。


この1年間、多くの患者さんに出会いました。血液内科病棟ではleukemia、lymphoma、myeloma、MDSなどの患者さんが入院されています。私が担当した20歳代のALL初発の患者さんは、化学療法による寛解導入に成功し、その後骨髄移植を行い、近々退院される見込みです。若くて結婚されて間もない患者さんでしたので、治療がうまくいき印象深い経験でした。循環器病棟で、39歳でFallot四徴症が発見された患者さんは、血行動態を修復する手術を受けられ、無事退院されました。また呼吸器病棟で受け持った肺小細胞癌の患者さんは、化学療法と放射線療法が著効し、元気に退院されました。


ローテートの最大の長所は、このようにさまざまな患者さんを担当できることにあると思います。また病棟を変わる度に指導医も変わるので、臨床の第一線で活躍されている多くの先輩に接することができ、研修の過程で自分の理想とする医師像が形成されてくると思います。


私は6月から関連病院へ出て、血液内科を中心に消化器、麻酔科などを研修することになっています。阪大血液・腫瘍内科は、将来は血液内科の専門家になりたい、ただその前に内科全般の勉強をしたい、という方にとって最善の選択だと思います。医局もat homeな雰囲気ですので、興味をもたれた方はぜひ一度遊びに来てください。