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トピック - 選択ラウンドをまわった学生の感想

血液・腫瘍内科のクラークシップを受けた学生さんには、実習に対する感想を書いてもらっています。
その文を、転載しますので、興味のある先生方は、是非、一度、お目を通してください。

コメント

#1    芦田 愛    2015-03-12 16:09
選択ラウンド 阪大で実習した学生さんの感想(1/2)

 血液内科の患者さんを佐多先生と一緒に回らせていただき、思っていた「血液内科」とはずいぶんと違った印象を受けた。まず、患者さんは思っていたよりもずっと重症で、副作用や感染症をコントロールしながら治療を続けることがどれほど大変かを思い知らされた。クリーンルームが導入されて「感染症」のリスクはほとんどないと思っていたが、実際2週間の間にも数件感染症にかかった患者さんを見て、現実は甘くないのだと感じた。
 また、患者さんが他科よりも圧倒的に若い人が多いことも印象的であった。特にAMLは自分とほとんど同い年の患者さんがいて、これまで感じたことのない複雑な気持ちを経験した。
 さらに、血液「内科」で使用する薬の多くは、内科と一言で表現するにはあまりにも過激な治療が多く存在することも知った。外科治療の適応のない患者さんが、「それでも望みをかけて」行う治療であり、治療に伴う苦痛や副作用は想像を絶するものであることを知った(文献では読んだことのある治療であっても、患者さんの苦痛のことを考えたことがなかったので今回のポリクリで一番衝撃的であった)。逆に考えれば、それほどの苦痛を味わってでも「治す見込みがある」ということであり、metaのある患者に対して緩和ケアなどを行っていき、積極的な治療は行わない他科(内科外科含めて)と比べると、科としての大きな特色だと思った。

#2    芦田 愛    2015-03-12 16:09
選択ラウンド 阪大で実習した学生さんの感想(2/2)

 もともと、選択ポリクリは「腫瘍内科」の実績を知りたくて参加したのだが、腫瘍内科は海外のoncologistのように腫瘍内科で暮らせるほど地位を 確立していないように思われた。(実際、血液腫瘍内科の多くは血液内科の業務であったが、これは大学病院に限らない話だと感じた)その理由として、①日本 のように、臓器別に疾患を見る国と腫瘍内科の相性は極めて悪く、現状では「原発不明癌」を扱うくらいしか立ち位置がない②臨床体系が小さく(扱う疾患がが んに限られる)、また「専門」にしたとしても働き口が少なく専門医が集まりにくいことが考えられた。進行がんの薬物療法の開発研究や治療成績において、欧 米と格差が認められるに至り、昨今はがん薬物療法の専門化の必要性が国家レベルで認識するようになったが、その必要性が認識されてから10数年、未だ日本 の臨床体系は大きく変わらず、腫瘍内科の立ち位置は以前として厳しい状況のままである。このような現実も、今回の選択ポリクリを通じて何となくでもつかむ ことができ、非常にためになった。
 今回のポリクリで、がん化学療法のマネジメントは患者のニーズを捉えながらオーダーメイドで行っていく非常に 専門性の高い、また熟考を要する問題であると痛感した。血液内科の先生方は、日々の日常業務の中で患者さん一人一人に対して(特に高齢者の患者さん)治療 法を模索していた。目に見える業務以外にも多くの問題を抱えながら、最新の文献を参考にしつつ、よりよい(と思われる)治療を実践しようとする姿を間近に 見ることができ、非常に心に残る実習だった。お忙しい中、このような体験を許していただいた血液内科の諸先生方、コメディカルの方々、そしてなにより多忙 な中お時間を割いてくださった佐多先生に感謝申し上げます。
#3    芦田 愛    2015-03-12 16:10
選択ラウンド 阪大で実習した学生さんの感想

 今回のクリニカルクラークシップを通して、血液・腫瘍内科が普段どういうことをしているのか、どういう立場で患者さんに接しているのかを良く見れてとても良かったです。血液腫瘍内科では比較的若い患者さんが多く、病気だけでなく精神面でも大変なことが多いと思いますが、芥田先生について見ているとどの先生も患者さんからの信頼が厚く全てを任せているような印象を受けました。金倉教授も仰っていましたが、血液の病気は一回の治療が長いことも少なくなく、他科に比べ患者さんとの信頼関係が一層大切になる科であるということも影響しているかなと思いました。また、今回の実習で初めて紙カルテをじっくり書きましたが、その過程の中で患者さんのことを整理し理解することがとてもやりやすく、また大事な情報や所見を見落とすことも減るような印象を受けました。だからこそ患者さんのことを深く理解でき、全てをしっかり把握出来ることで、より深い信頼関係を生み出せることに繋がり、血液腫瘍内科には必須のことかもしれないと思いました。
 改めて色々な検査や手技を見れてとても為になりました。芥田先生をはじめ、お忙しい中時間を割いてくださった先生方に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
#4    芦田 愛    2015-03-12 16:10
選択ラウンド 阪大で実習した学生さんの感想

血液内科での実習は、初めてしっかりとカルテを書くいい練習になりました。今までデンカルを斜め読みして患者さんの病態を把握したつもりになっていたので、いい薬になりました。自分の血球を染めて自分で顕微鏡をのぞくことにより、教科書に載っていた図が急に身近に感じられるようになりました。最後に、英語がかなり苦手で、考察の日本語がめちゃくちゃであることをお詫びします。
#5    芦田 愛    2015-03-12 16:11
選択ラウンド 阪大で実習した学生さんの感想

 今回の実習に参加するまでは多発性骨髄腫に対する治療方法はMP療法のみしか知らなかったが、実習を通じてそれらに加えてプロテアソーム阻害剤が用いられていることや、年齢に応じて自己造血幹細胞移植が行われていることを初めて知った。更に治験を行っている患者さんを受け持つのは初めてであり、まだエビデンスの構築途中である薬剤を使用するという貴重な経験をすることができた。実際にまだエビデンスが完全に確立されているわけではないことで、薬についての情報も少なかったため、文献検索の重要性を感じた。
 病棟では佐多先生が指導して下さり、輸血やCV入れ替えといった手技を見学させて頂きました。特に輸血についてはどの科も行うはずですが、今までの実習で見学する機会がなかったので、5回生の時点で見学することができて良かったです。また患者様が嘔吐を訴えたときに迅速に鑑別診断を挙げて検査を行っていらっしゃり、例え薬の副作用の可能性が高くても、しっかりとその原因を追求しなければならない、という内科医としての心構えを教えて頂きました。2週間の間、ありがとうございました。